ブラックペッパー(黒胡椒)/ Black pepper

ブラックペッパーとは?

胡椒の実(コショウ科のつる性植物の果実)をまだ熟しきってない状態で収穫し、天日乾燥させた香辛料のことです。インド原産で古くから薬用や保存料として用いられてきました。世界中のどんな地域を旅しても、塩の隣にブラックペッパーの小瓶が並んでいると言われているほど一般的な調味料で、強い独特の風味があり、特に牛肉との相性が良いとされています。

コショーと胡椒とブラックペッパーの違い

日本で一般的にコショーとして販売されているものは、ブラックペッパーとホワイトペッパーを粉末状にして混ぜたものです。
ブラックペッパーとホワイトペッパーは同じ胡椒の実のことで、収穫時期や製造方法などが異なることにより、味や辛味、香りなどに差ができます。実はこのコショーというブラックペッパーとホワイトペッパーを混合したものは、欧米などでは見られないのだとか。

 

ブラックペッパーの料理での使い方

ホール(粒)

煮込み料理やピクルス、マリネなどに使うとじっくり香りを引き出します。

粗びき

香りが持続しやすく、風味を染み込ませたいときに使います。料理の下ごしらえなどに。

パウダー(粉)

かなり細かく粉砕されているため、舌触りを邪魔せず、出来上がりの料理などにまぶしたりかけたりします。

胡椒の香りは揮発性なので、粒が大きいほど香りが持続すると言われています。やっぱり挽きたてが一番ですので、ホールの胡椒を買って使うときにミルで挽くのがおすすめです。

 

ブラックペッパーのアロマ精油(効果・効能)

ブラックペッパーの精油はコショウ独特の刺激的な香りが心を穏やかにしつつ活力を与えてくれる働きをするそうです。気持ちが陰鬱な状態にあるときにブラックペッパーの刺激的なスパイシーな香りにより、鋭敏な感覚を取り戻したり、フラストレーションが溜まっているのを解消する効果もあるそうです。

また、血管を広げて血の流れを良くし、筋肉のコリをとったり、消化機能を整えて代謝機能を向上させることにより、肥満の解消にも効果があると言われています。身体を温める作用があるため、全身の活力を高める効果があるそうです。

マッサージに用いる場合は刺激が強いので、低濃度で様子を見ながら使うようにしましょう。インドや中国では4000年以上も前から泌尿器疾患や肝臓病の治療に、中世ヨーロッパでは強力な殺菌・消毒作用を活かして食料の長期保存に使われていたそうです。

 

冷え性、肥満防止、貧血症、食欲不振、嘔吐、消化不良